あどばりゅー

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日本人以外とコミュニケーション。メリットいっぱい

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前回の記で、外国語の習得が必要だよね、ということを書きました。思えば、僕が小学生の頃から、これからは英語だ、などと両親に言われたものです。
 
そして、今でも言われています。小学校などでも英語の授業の時間を増やしたり、小さい頃から親御さんがレベルの高い英語教室などに通わせたりして、外国語教育のあり方も変わってきています。しかし、現状を見ると、英語を普段の生活の中で使っている方の割合が高くなったわけではなさそうです。
 
しかししかし、、やはり子供に興味を持たせ、楽しい、いいな、と思う仕掛けや仕組みをつくったり、大人でも必要性を感じなければ目の色変えて学ぶ、ということは現状なさそうです。
 
今回は外国語を習得(実際は習得途中でも)する中で、時間をかけてまでやる価値があるのか、その楽しさを考えてみました。
 
好きこそものの上手なれ。良いことがあるとわかれば、やります。いいことあって気持よくなれば、続きます。続けば、身につきます。さらに良くなります。良いスパイラルになります。 

1.意思疎通ができる人の数が圧倒的に増える

多くの人がまず身につけようと考えるであろう英語に話を絞ると、英語ネイティブ・スピーカーの人口は約3.9億人です。また、第二言語として英語を使用している人口は約13.6億人だそうです。
合計で17.5億人。世界人口70億人だとすると、4人に1人と英語で意思疎通ができることになります。
 
日本の人口は約1.2億人。潜在的に意思疎通できる人が、15倍に膨らみます。今はネットが発達しており、時差などを考慮しなければネットが通じている人とは世界のどこにいてもコミュニケーションをとることができます。
 
人は人の中で磨かれる。人との出会いで人生は形作られていきます。旅先で出会って、身振り手振りで話して意思疎通することもまた醍醐味ですが、しっかりと意思疎通して、意見交換したり考えを共有できることは、あなたの人生を必ず豊かなものにするはずです。

2.発想の幅が広がる

1の意思疎通ができる人の数が増えることは、事実ですが、2の発想の幅が広がるというのは、実際に意思疎通をすることの効果と言ってもいいでしょう。究極のメリットはここにあります。
 
まずよく言われるのが、他国の人と話すことによって、文化の衝突がおきます(ケンカではありません)。よく外国人を招いたバラエティ番組がありますが、ここで見られるようなものです。
自国で当たり前だと思っていた既存の価値観が壊されたり、ぶつかったり、受け入れることによって、新しい価値観が形成されやすくなります。
 
良い方向にも悪い方向にも向かう可能性がありますが、重要なのは何が正しい、悪いではなく、「そこから何を見いだせるか」。
 
既存の価値観をぶち壊して、思考の幅が広がります。思考の幅が広がることはすなわち、アイデアの幅、行動の幅が広がります。選択肢が広がります。それは仕事においても、人生においてもです。取り入れるという心を持てれば、とても刺激的で楽しいものです。
 
これは実際に体験してみるとわかりますが、外国語でコミュニケーションが難しいという方は、イベント等で、日本語を話せる外国人と交流し、表面的な話だでなく、ディスカッションまで落とし込んでみるとわかります。
 
もっと身近なメリットとしては、聴く、読むだけでも、世界の情報を瞬時に得ることができます。特にインターネット上では、世界の多くの情報が英語で発信されていますから、是非取り入れてみてください。世界の今を知ることができるだけでなく、メディアでは伝えられない情報を得ることで、日本の当たり前が当たり前でなかったり、海外の当たり前で活用できたりと、有用なアイデアを多く得ることができます。

3.仕事の幅が広がる

実のところ、多くの方が大人になって英語を真剣に学び初めます。仕事で必要だから、と。ビジネスにおいて外国語を使いこなせることができるのとできないのでは、以下のように大きなメリットがあり、時には仕事人生も変革させてしまう力があります。
 
まず、2に関連して、コミュニケーションできる人の範囲が広がるので、活動範囲が広くなります。出張、駐在、日本の外国人対応、、、はじめはすぐに成果がでないかもしれませんが、続けていくうちに、世界で仕事をする醍醐味を味わうことができるだけでなく、成果の幅も広がってきます。
 
また、アイデアの幅が広がります。イノベーションとまではいかなくても、海外の人々と共創していくことによって既存の価値観と新たな価値観、考え方の組み合わせで新規事業を起こしやすくなります。
 
交渉についていうと、通訳がいなくても仕事は進みますが、事業推進のスピードが変わります。また、直接担当者同士が意思疎通することによって、信頼性も得られやすくなります。これも成果につながってきます。 
 
これから外国人を相手に、または世界を舞台に仕事をすることが当たり前になってきます。日本にいてもです。起業するにしても、初めから日本の日本人を相手に市場を見るのと、最初から世界を舞台に市場を見るのとでは大きく成功を左右する可能性があります。
 
イタリアの地方都市は、世界を相手に1,000億円以上の市場を獲得している事例が多数あり、近年日本でも言われている地方創生の事例として「イタリアモデル」というのがあるそうです。このように、地方の中小企業にいても、海外を初めから見据えれば、成功の可能性はぐっと上がります。
 
語学が最大要因ではないにしても、外国語を学んでいれば、少なからず利益の増大、収入の増大につながりますし、世界に人脈が形成されることによって、仕事の成功、人生の成功につながりやすくなります。

4.日本をもっと好きになる

自分の故郷に住んでいたときに自身の属するコミュニティを見る目と、就学や就職などでコミュニティの外に出て、外から故郷を見るのとでは、大きく感覚が違う、という経験を持った方は少なからずいらっしゃると思います。行動範囲が広がり、新たな刺激に触れ、思考の幅が広がったからです。
 
海外に赴く時間を増やすことでも、その幅は飛躍的に拡大します。日本のいいところ、悪いところが浮き彫りになります。現地の人々とコミュニケーションを取れば取るほど、まちを移動すればするほど、それが顕著になるでしょう。
 
このような経験をしたほとんどの人が、日本が好きになった、もっと日本について知りたい、と離されます。これで日本についての興味を再確認し、学びを深められればそれでよし、自己成長につながります。また、世界の潮流の中で、日本人として何をしていくべきか考える機会を得ることができるでしょう。

5.他にもあるよ!

一度英語を一定のレベルまで習得すると、他の言葉を習得しやすくなると言われています。
特にラテン語系の言葉は文法も単語も近いため、少しの修正で学べます。
 
仕事で使わなくても、例えば海外旅行でも一味ちがった良質な時間を過ごすことができます。パッケージツアーで決められたものよりも、フリープランにして自分の好きな旅行計画を立て、現地の人々とふれあう時間を作ったり、あるいは、最近は世界の旅行者と旅をともにする現地集合、現地解散の海外旅行ツアーなんかもありますので、訪問国だけでなく、共に旅行する人々とも様々な会話を楽しめます。また、海外のオプショナルツアーで外国人が英語で観光地の説明をしていても、この話がわかるのとわからないのでは旅行の深みが何倍も変わってきます。
 
以上、実際に僕が経験したことを踏まえて、外国語を学び、使えることの「いいこと」を述べてきましたが、日本人の、帰国子女でもなく、英才教育を受けていない、海外に興味がない、嫌い、という方にも少しでもこの楽しさを経験して、豊かな人生を送っていただきたいと願って書きました。
 
繰り返しになりますが、語学ができるだけで全てうまくいくわけではありません。しかし、これから必要とされているのに加えて、人生を豊かにさせるきっかけをたくさん作ってくれることは間違いないので、是非取り組んでいただければと思います。
 
とは言え、、やっぱりやろう!と思ってくれても、続かない、ということがよくありますよね。
 
メリットがわかっても、実感するまでは延々と成長が実感できない時間が続き、挫折してしまいます。しばらくは「己との戦い」です。
 
次の記事は、「汝の敵を知れ」。なぜ、挫折してしまうのかを考え、どういうマインドを持てば続けられるのかを考えていきたいと思います。
 
Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving
.Albert Einstein