あどばりゅー

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語学学習で挫折してしまう理由

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外国語の学習において、なぜ挫折してしまうのか。今回は大きな理由を5つに絞って確認します。
 
理由を知ったからといって外国語をすぐに活用できるわけではありませんが、理由を知っておけば、逆にどういうマインド・意識を持って取り組めば良いのかがわかり、あとは「挫折してるな、自分」、と思った時にこの理由と対処法にその都度立ち返ってもらえれば、復帰の可能性があります。
 
やるのは本人ですから、これで100%効果をもたらせるわけではありません。
 
しかし、あなたの素晴らしい未来のために、少しでもその可能性と確度を高めるための、「行動のための意識づくり」を今回の記事で気づいていただければ
幸いです。
 
それでは、ご参照ください。
 

1. 目的が定まっていない

人生のどんな場面でも、行動の目的が曖昧だと、動くことができないか、あるいは鈍くなります。
 
語学学習は非常に長期的な取り組みで、効果はすぐにはでてきません。何かの分野で一流になるには、1万時間が必要だとかないとか言われていますが、特に長期的に成果がじわじわでるような取り組みの場合はこれはあたっていると思われます。
 
いくら頑張っている(つもり)でも効果が出てこないものですから、いいやってなってしまいます。
 
是非、一度時間をとって、一つでもいいから、目的をつくってください。
例えば、「一人旅の旅先で、現地で出会った人々と深い議論を通じて世界を知る」とか、「通訳を介さないで海外の案件を受注する」などです。
 
そして、普段自分がよく見る手帳やノート、スマホにでも、文章で記載してください。
 
これで、語学習得をする意義を明確化します。人が行動を起こすには良くも悪くも大義名分が必要です。
 

2. 目的に通じる目標(マイルストーン)を設定していない

なんとなく目的があるから行動を起こしたものの、すごく遠い道のりであるがゆえに、自分の今の立ち位置を見失ってしまい、挫折するパターンはよく見られます。
 
登山に例えれば、富士山を登頂して日の出を見る!という目的を持っていたとしても、どこから自分が歩き始め、今どこの位置にいるのかわからず、またいつまでに何合目にいくペースで歩いていけばいいのかを把握していないのと一緒です。
 
マイルストーンと時間を設定しましょう。これは大まかなものでも構いません。
例えば、1年後までにTOEICで◯◯点を取る、とかネットで外国人旅行者の付き添いをして、東京を案内できるようになる、3年後に必要な点数をとってアメリカ留学をする、などです。
大事なのは、スコアをとることでもなく、留学を実現させることでもなく、1でつくった目的を果たすためです。あくまでそれに必要だと思われる中間地点を設定します。
 
自分の願望に沿ったものですので、他の誰が決めるのでなく、あなた自身が決めるものです。これも是非手帳やノートなどに書き込んでください。はじめは年単位や半年単位で設定するとよいでしょう。
 

3. 行動にブレイクダウンできていない

目的・目標が設定できたら、行動にブレイクダウンできるとできないとでは、日々の動き方が変わってきます。
じゃあいついつまでにここ(目標)にたどり着くためには、日々何をしたらいいのか、これを明確化します。
 
300ページのテキスト1冊を1ヶ月で終わらせる!という目標を立てたとします。これで1ヶ月無事に終わらせられれば良いのですが、さらに行動目標にブレイクダウンすることによって、さらに動きやすくなります。
 
300ページ÷30日で、一日10ページを終わらせる!という日々の行動目標を立てることで、1ヶ月1冊という目標より、一日10ページのほうが、心理的に動きややすくなりますが、これが簡単そうで意外とできていないことが多いです。
 
一日10個新しい単語に触れる、英文記事を5つ読む、など、すぐにできて、数十分から数時間、何かを工夫すれば必ず捻出できる時間でできる日々の行動計画を立てましょう。
 
初めはやる気に満ちていますが、必ず、毎日できそうだな、という水準に設定してください。「これだけだけど、気持ちいいな」という感じの目標で良いと思います。
 
習慣化され、目標に追いついていない、という感覚になるとまた一段上に上げることができるはずです。
 
ここまでが習慣化に必要な計画です。
 

4. 記録をとっていない

記録をとっていないと振り返ることができません。記録と振り返る時間は24時間のうち3分でもいいです。3分を是非捻出してください。
 
そして、日々の行動の記録をとってください。やっても、やらなくても、手帳を開いてやったかやっていないか、やったらどれだけやったのか、時間でもページ数でも記事数でも書いてください。現状と計画のギャップが頭の中で更新され、行動の意識づけになります。
 
こちらも「書く」ということが重要です。そして、1ヶ月に一度で良いので、是非集計をしてみてください。
超重要なポイントは、記録している時点で、自分ほめてあげることです。目標を達成できていなくてもです。
この積み重ねで、昨日より、1週間前より、1ヶ月前より着実に成長します。
 
一日に0.01%の成長をしていれば、1.01の365乗で、1年後には3,778%(37倍!)になります!
 
決して目標を達成できていないことを卑下したり、自己嫌悪に陥らず、ここまでできた!次はもう少し頑張ってみっか!と自分を鼓舞しましょう。
 
この効果は3日後、10日後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に実感することができます。
 

5. できてるイメージがつかない

人が行動できない大きな理由の一つは、恐怖・不安です。人間の脳は現状維持が大好きだといいます。変化は不安・恐怖の素です。これは自分の脳内で作り出している、自己防衛本能に近いものだとも言います。
 
そして、この恐怖・不安の背景には、「イメージできない」ということが大きく影響しているように思えます。経験したことは、ある程度の自信を持って次も同様の行動を取ることができると思いますが、イメージできない未来に人は不安を感じやすく、一歩を踏み出せないのです。
 
実は、これは1.の「目的」のさらに上の概念である「ビジョン」です。
毎日、ありたい自分、外国語を用いて旅行やビジネスで活かし、成功をつかみとっている自分の姿を、可能な限りリアルにイメージし続けるのです。そうすると脳にイメージが刷り込まれていき、潜在意識に働きかけ、自然とそのイメージを現実化するための行動を取ることができるのです。
 
学習をがむしゃらに行って力尽きる前に、是非成功イメージを明確に持つ時間をとる、という行動を意識し続けてください。 そして、意識し続けるために、自分なりの成功しているイメージ・姿を、良く見るノートや手帳に文字と簡単な絵に落とすとよいと思います。
 
いかがでしたでしょうか。実は、これらはビジネスでも、ダイエットでも、スポーツでも、登山でも、なんでも共通している目標達成のための基本的なプロセス管理です。
 
ただ、管理ではなく、楽しくなくては続きません。皆様は最近流行のポケモンGOやっていますか?自分の育てたキャラクターをレベルアップさせたり、図鑑に新しいキャラが登録されたりすると嬉しく感じます。
 
日々1匹1匹捕まえていますが、これは着実に151匹の図鑑コンプリートにつながっていくのです。楽しいから続くのです。また、続けるから楽しくなる、ということもあります。
 
是非、自分をゲームのキャラクターのつもりで、全クリ(目的)を定め、そのために立ち寄る場所(目標)を設定し、どのようにそこに向かうか(行動)を明らかにし、レベルを確認しながら(記録)、勇者(イメージ)になったつもりで楽しんでください!
 
是非、以上のポイントを押さえて、挫折したり、サボってるなぁと思ったら、もう一度見返したり、自身の行動の記録を振り返ったりして、「やらないと気持ち悪い!」と思うまで習慣化を目指してください。長文になりましたが、お読みいただきありがとうございます。
 

Without haste, but without rest.

Johann Wolfgang von Goethe (ゲーテ