あどばりゅー

何かのプロに成長するためのネタです。

フリマをスーパーの屋上でやってみた→マーケティング失敗

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英語の話題は一休み。
 
今回は、少し前にフリーマーケットをやってみたのですが、かなり色々な気づきがあったので、
これからフリマやろうって方に少しでも役に立てることを願って、気づきを共有したいと思います。
 
フリマといえば、知らない人はいないと思いますが、使い古した自分の持ち物や、買ったけど使っていないモノ、もらったけど使っていないモノなどを場所を借りて訪れた人に売る、市場(いちば)のような場です。
 
一方でフリマを訪れた人にとっても、思いがけないモノに出会ったり、欲しかったものを格安で買えたり、宝探しのようなワクワクする場所でもあります。
 
売り手と買い手の間で交わされる交渉もなかなかエキサイティングで面白いものでもあります。
 
しかし、最近ではヤフオクなどのオークションに取って代わられたり、メルカリなどのオンラインフリマで誰でも簡単に売買できるので、リアルなフリマの必要性はなくなっているのでしょうかね?
 
ともかく、こんなフリマですが、この前、自分の住んでいるところの大手スーパーの屋上で
フリマがあり、いらないものを整理することを兼ねて友人と出店してきました。
 
僕は掘り出し物を発掘できたり、出店者や来店者とのコミュニケーションが好きで、出かけることがありますが、リアルでの出店は人生で3回目でした。
 
初めてのときは小学生のころ、親と。二回目は数年前に、友人と。場所は秋葉原。めちゃくちゃ人が来ました。比較的楽しく、満足のいくものでした。そして今回が地元のスーパーの屋上。これ、大失敗でした。
 
この2回の出店で、いくつかの気づきを得ることができました。
 
そしてそのほとんどはビジネス(商売)につながる気づきです。これからフリマを出店しようと思っている方は、是非参考にしていただき、いらないものが必要とする人に行き渡り、お金も得られて、買う人も満足できる、楽しいフリマをしていただければと思います。
 

1.人が集まるか

魚がいない場所で、いくら高級なエサを使っても、釣れることは100%ありません。
ここを間違えなければ、大きな失敗(=誰も商品を見てくれず、モノが残りまくる事態)に陥る可能性はぐっと減ります。秋葉原ではそうでした。
 
人が集まることろが全て→ビジネス特に消費者を中心とする商売と同じで、市場があるところ、買ってくれる人が集まるところをまず選択するとうことが重要であると想いました。当たり前といえば当たり前ですが、、
 
また、人が集まらない閑古鳥が鳴いている状態だと、ちょっと雰囲気をみて去っていってしまいます。楽しそうな雰囲気だったり、盛り上がっている場所に人は興味を示しやすいです。
 
事前に、主催者がサイトなどにアップしている写真や動画などを参考に、どれくらいの人が集まっているのか、またそのサイトそのものが魅力的で人が閲覧しやすいものなのかを確認することが重要なのではないでしょうか。
 

2.どんな人が集まるか

またまた釣りの例えで恐縮ですが、釣りエサには色々な種類があります。その場所にいる魚が普段捕食しているエサを使うことが、釣果につながる可能性を高めます。
 
実際、秋葉原で出店したときはアニメやプラモ、コスプレ、電化製品などを買い求める方が立ち寄ることが多く、それに合った商品を並べれば売れやすくなるでしょう。
 
秋葉原で出店したときも、スーパーの屋上でも、僕はアジアン雑貨やビジネス本などを中心に並べたのですが、どちらも、エサが合わず、ほとんど成果にはつながりませんでした。ただ、1に関連して、秋葉原の方は圧倒的に人が多いので、わずかですが一定数の方は興味を示し、実際に購入してもらいました。
 
どんな魚がいるか予め想定できたとすれば、自分の持っている商品が売れやすいものなのか、ある程度推測することができます。
 
過去の写真を見て、若い人が多いのか。主婦が多いのか、家族連れが多いのかをみておくことが肝要です。
 

3.主催者のプロモーション力

魚をおびき寄せる集魚灯があると、よりいっそう人が集まります。
主催者のウェブサイトやネット広告、チラシのデザインなどを見てみましょう。
スーパーの屋上のケースでは、A4の紙を入り口の低い位置(子供の背丈くらいの高さ)に数枚貼ってあるだけでした。
 
これではフリマの存在自体が認知されません。実際に、スーパーの屋上に来られた方のほとんどは、たまたまチラシなどを見て知ったのではなく、継続的に開催されていることを知っていたから感度が高く、立ち寄ってくれた方が多かったように思います。
 
興味があるフリマがあったら、主催者がどのような手法で、どのような層をターゲットにしたプロモーションを行っているかを、オンラインや実際に下見をしたりしてチェックしてみると良いと思いました。
 

4.何を売るか

人が集まればたいてい何かに興味を示してもらえるものですが、自分の持っているものがそのターゲット(集まりそうな人の属性)に合っているかは、売れる楽しさを左右する要因になります。1〜3の視点からどのようなフリマで、どんな人が集まるのか想定できたら、自分の持ち物(売り物)と合わせて考えてみると良いと思います。
 
仮にターゲットが合わない商品であっても、人が集まる場所であればそこそこいい一日が過ごせるかと思いますが、こうやって事前準備や想定をして思い通りの売れ行きになり、帰りの荷物がなくなっていると、かなり満足感の高い一日になると思います。
 

5.どう売るか

最後に、「どう売るか」について抽象的ですが考えました。
 
本来価値があるものを、超格安100円などでで売ったり、セット売りすることで、確かに人は食いつくでしょう。誰でも買いますし、お客さんに喜んでもらうことは嬉しいものです。
 
しかし、より深くフリマを味わうために、場所がよく、いろんな人がたくさん来ている場所であれば、ゲーム感覚で、どう売るかにこだわってみると良いと思いました。
 
フリマのお客さんは、中古品で古さの程度もわかりにくく、相場を確認する時間もないため、一体いくらが妥当な価格なのかがわからない状況が多いです。
 
価値は相手が決めるという部分があり、基本的にお客さんはフリマという場の特性上、見合う対価以下でいかにその価値を獲得できるかということに集中してきます。
 
そこで、どれほどの価値があるかを「伝える」ということを意識し、それが伝われば、売り手としてひと味違ったフリマの醍醐味を味わえることになると思います。
 
本来の価値以上に高く、強引に売りつけようとすることはもちろんご法度ですが、これを買うとこんな生活がよくなる、こんな楽しみが見つけられる、などという、買い手にもたらす「良い変化」を伝えることを意識すると、モノの価値を毀損することなく交換ができます。
 
気づいたら、あなたは立派なセールスマンになっていることでしょう。
 
具体的にどう売ったらいいかの手法については、またさらに研究を重ねいつか紹介できたらと思います。
 
以上、フリマの失敗から得られた気づきをバーっと書いてきました。
 
本来フリマの目的は出展者の自由ですが、やはりせっかく出店料を出して、たくさんの荷物を持って店を出しているわけですから、相手に喜んでもらい、たくさんのモノが売れて、自分もそのプロセスを楽しみながら、満足いく対価を得られたほうが良いかと思います。
 
是非これからフリマをやろう!と考えている方は、事前準備をしっかりして、良い時間を過ごしていただければと思います。
 
全国のフリマーケターに幸あれ!
 
The aim of marketing is to know and understand the customer so well the product or service fits him and sells itself.
−Peter Drucker−